今日もご無事で。

今日も無事なら明日も無事でいて。そんなくだらない話。

さよなら2023年

なんとなく年納め的に書いておくべきかな、だって毎年書いていたしと思った振り返ったら「さよなら2022年」はあったけれども「さよなら2021年」はなかった。 コロナ禍に突入した2021年や2022年はインプットがとても少なく、ブログに書きたいと思えることもほ…

半径数メートルの描写を歌にする、手に届く物語 / Album:miss you(Mr.Children)全曲レビュー・感想

6畳間で鳴らすMr.Children 2007年に発売された『HOME』を特集した別冊カドカワSpecial Issue Mr.Childrenの中でスガシカオはこんなコメントを寄せていた。 彼への要望ですか? やっぱり無茶なことはしないようにってことかな。うちに来て、シャンパン1本空け…

さよなら2022年

いつものように駆け込みふるさと納税を済ませ、だらだらとNHK紅白歌合戦をみて、ザッピングしながらテレビ東京のドヴォルザークの「新世界より」第4楽章をカウントダウンにあわせて終えるという謎の番組でその手を止めた。 社会人になったあたりから大晦日や…

寛容のパラドックス

M-1グランプリ2022決勝を観た。できれば、ブログはなにかを読んだり聞いたりしたものの感想を書き込む場にしたいと思っていたが、雑記も多いので、ここ最近のもやもやも含めて言葉にする訓練をしたいと思った。そのきっかけがM-1グランプリ2022決勝戦だった…

家族と家族愛について考える〜「ゴリラの森、言葉の海/山極寿一・小川洋子」を読んで

私は、両親との関係があまり良好ではない。と、風呂場の中で書き出しを思いついたところであったが、いざ書き出してみると、この一文の意味するところを自分でも見失ってしまった。しかし書くなら今だと行方もわからないまま深夜2時に書き出している。 「家…

消えかけの可能星を見つけに行こう@超雑記シリーズ2022/05/29

20代は未来に可能性を抱いていた。“何か”になれると信じて、自分の中だけにある想像と距離を計算しながら、その可能性が絶える可能性に時にヒリヒリとしながら。それだけで日常が大切なものに思えたし、あらゆる場所に感情が波立っていた。 しかし30代になっ…

僕らは奇跡の連続で生きている@超雑記シリーズ2021/12/25

いかにもなタイトルで大変恐縮でございます。数日前から、この言葉がパッと浮かんでどうしても頭から離れずに消化の為にこのブログを書いております。この書き出しも含めてなんとなく“スピリチュアルさ”を感じ離れようとする方がいれば、それは不本意ですの…

生活ともしもの狭間で・2021年11月14日

下書きがあった気がするが、はて。気の所為だったか。大抵、下書きを放置して数ヶ月経ち、数ヶ月前の自分と対峙することからこのブログは始まるのだが、今回はそうではないようだ。このブログをなにかのきっかけで今お読みになっているあなたは元気に暮らし…

死に至る病を抱えて、北へ向かう。

(まえがきのまえがき) 「次にブログを書くときには間を空けないようにしたいな〜」 「せめて月イチぐらいがペースとしては保っておきたいところ」 「やはり心の変容を書き留めておかねばね!」 なんて思っていたのも束の間、時はあっという間に経ち前回から…

猫がいた暮らし

未明、一緒に暮らしていた猫が息を引き取った。人間にしてまだ50歳ぐらいの、まだまだこれから先があるはずの猫だった。持病を患い治療を行っていたが経過良好で、しっかり診てくださる獣医さんのもとで安定した日々が過ぎていたはずだった。一昨日、ご飯を…

魔法使いの弟子

極限の恋愛とは 先日、新海誠監督の『天気の子』が地上波で放映されていた。『君の名は。』は映画館で観たのだが、『天気の子』は観ていなかったので2021年1月3日の夜が初見だった。『天気の子』について、新海誠はインタビューで以下のように語っている。 …

魂のゆくえ

10年前の新宿と今の新宿。目に見える景色は大きく変わっているはずなのに、ふとした瞬間、この場所が“変わっていない”と感じたのは何故だろう。それは新宿が表現していることがそうなのかもしれない。南口では相も変わらずスピーカーからカラオケを垂れ流し…

“Mr.Children”という生き物の状態を音楽にする / Album:SOUNDTRACKS(Mr.Children)全曲レビュー・感想

Mr.Childrenのフロントマン桜井和寿は、絶妙な論理と感覚のバランスで「いまMr.Childrenが世間から求められている音楽はなにか」「Mr.Childrenが表現したいことはなにか」を音楽として表現し常にヒットを打ち続けてきた。前々作『Reflection』では、あらゆる…

self reflection/as context

ここ最近は鍋料理ばかり食べている。運動不足にならないよう、からだを動かすことに加えて、食事にも気をつけるようになってから、心做しか健康的になったような気がしている。体を動かすだけではなく、なにを食べるかも重要なのだな、とこの年齢になって今…

ニューニュートラルな時代の幕開け - turn over?/Mr.Children[感想]

「東京の新型コロナウイルス感染者数が2日連続で100人を下回る」 そんな毒にも薬にもならないニュースの見出しが速報としてテレビのテロップで流れる。昨日と違う今日を追い求めてマスコミは日本中の観光地を駆け回り密集した観光地の様子を伝える。その状況…

常夜燈と羅針鳥 / PEOPLE1とKitriと[永遠はきらい]

「あとで読み返してから公開するか〜」と思って一晩寝かせるといつの間にか数週間経ってしまっていることがある。2~3週間ぐらい前に書いたものです。相変わらず東京は暑いけれど。 --- 東京では35℃以上の気温が続く影響で、毎日昼頃になると「猛暑に注意して…

自己の喪失

深夜。冷めた感情に身を任せたまま。駄文。 いくつかの文章を振り返る中で、小川洋子さんが『物語の役割』というエッセイの中で記されていた『ほんとうに悲しいときは言葉にできないぐらい悲しいといいます。ですから、小説の中で「悲しい」と書いてしまうと…

くだらないことを書く@超雑記シリーズ2020/07/20

よくあるお昼の散歩番組で、ゲーム性のあるしいたけ狩りをしていた。3人で競い合っていて、ルールは簡単。「200gぴったりになるようにしいたけを採ってください」というものだった。袋に詰めたしいたけは、一度採ったらもとには戻せない。3人はそれぞれ200g…

産まれて死ぬまでの予行演習@超雑記シリーズ2020/06/01

死ぬ時に誰かに側にいて欲しいものかと思う。想像をすれば、もしも安らかにこの人生を終える時が来るのならば、その隣に誰かの姿があれば救われることもあるのではないかと思う。靄のかかりはじめた眼の前の景色と意識に、風前の灯火がいままさに消えようと…

終末のナイトサイクリング@超雑記シリーズ2020/04/03

春を目前にして東京には雪が降った。空気中の汚れを純白のドレスで纏った氷の結晶は、風のないせいか、まるで空から垂直に落下してくる様だった。コンクリートに打ち付けられた瞬間に、その温度差で瞬く間に液体と化していく景色は、目に焼き付いてすぐ記憶…

非常にはっきりとわからない/目[mé]@千葉市美術館

2019年内に記録を残そうと思っていたが間に合わなかった。どうにも年を越す時の実感が年々すり減ってきてしまっていて、それは私が接触する姿勢に関する問題なのか、そうではなく大晦日や、年越しといった概念に対する私の距離感の問題なのか、パソコンの横…

マチネの終わりに/平野啓一郎:離別する個は私で在るのか

『マチネの終わりに』を読んでいて途中で気付いた。自身の脳内で再生されている主人公の声や表情だけではなくその姿が福山雅治に、そして一方の女性は石田ゆり子に置き換えられていることに。映画は観ていないが、繰り返しテレビで流されるその予告編が無意…

美術館とシャッター音

森美術館に塩田千春さんの展示『魂がふるえる』を観に行った。いつの頃だったか、いろんな作家さんの作品が集まっている中で、塩田さんの“糸”を用いた繊細でシンプルな構造、そしてある意味では幾何学的な表現をしている作品に惹かれ、いつかちゃんと観に行…

美しい滅びかた、その“黒木渚”について。

どうしようもない気持ちの時に書いた2週間ぐらい前の文章が確か下書きのまま残っていたはずだよなあ、と思いながらブログを開いたらすっかり消えてしまっていて、いま、その当時とおそらく同じようなどうしようもない気持ちでブログを書いている。 あの時、…

視野と視界

歳を取ると、自分の癖が増えていくような気がする。経験が無意識のうちに仕草に落とされていくのだから、そりゃそうなのだろうけれど、ほとんどの癖があまりよくないものだなあと感じるので、なんとかして直せないものか、と思ったりする。 これは癖なのか、…

未来の限界

タイムマシンがあったら、と考えたことがある。タイムラインがもしあったら(実現することがあったなら)、その時点で未来は限界を迎えると思った。なぜなら、そのタイムマシンが仮に未来と過去を自由に行き来できるものであるならば、未来の文明を過去に取…

グラデーションと断絶

滅多に映画を観ない私は今、『スパイダーマン』を観ようかどうかを迷っている。しかし、スマートフォンのGoogleレコメンド機能ではスパイダーマン関連の記事をひとつも表示しないし、Twitterのタイムラインには誰一人としてスパイダーマンを語っている人がい…

無題2

世の中には新しいことがたくさんあって、生まれては死んで、明日新しいことに見えていたできごとも、やがては古いできごととなる。そんな当たり前のことを日々忘れながら、新しい刺激への感動を日々絶やすずに生きている。 appleの新製品が発売されることを…

無題

移行完了のメール来てないのに移行完了してた……(6ヶ月の謹慎期間(移行を怠ったために更新ができなかった)を経て、今) ちゃんとリダイレクトされててよかった……

はてなブログに移行しなきゃ、、、と思ってちょっとずつ整理しているのだけれど、全然整理されない。

個人的に、2018年は変化の年だった。飛躍ではなく、ぐるぐると螺旋階段をのぼったりくだったりするイメージ。 いったいここはどこなのかもわからず、でも留まってもいられないからひたすらに逃げ場所を探した。結果的に今年の変化が、功を奏すかどうかは、20…