今日もご無事で。

今日も無事なら明日も無事でいて。そんなくだらない話。

Mr.Children

半径数メートルの描写を歌にする、手に届く物語 / Album:miss you(Mr.Children)全曲レビュー・感想

6畳間で鳴らすMr.Children 2007年に発売された『HOME』を特集した別冊カドカワSpecial Issue Mr.Childrenの中でスガシカオはこんなコメントを寄せていた。 彼への要望ですか? やっぱり無茶なことはしないようにってことかな。うちに来て、シャンパン1本空け…

“Mr.Children”という生き物の状態を音楽にする / Album:SOUNDTRACKS(Mr.Children)全曲レビュー・感想

Mr.Childrenのフロントマン桜井和寿は、絶妙な論理と感覚のバランスで「いまMr.Childrenが世間から求められている音楽はなにか」「Mr.Childrenが表現したいことはなにか」を音楽として表現し常にヒットを打ち続けてきた。前々作『Reflection』では、あらゆる…

ニューニュートラルな時代の幕開け - turn over?/Mr.Children[感想]

「東京の新型コロナウイルス感染者数が2日連続で100人を下回る」 そんな毒にも薬にもならないニュースの見出しが速報としてテレビのテロップで流れる。昨日と違う今日を追い求めてマスコミは日本中の観光地を駆け回り密集した観光地の様子を伝える。その状況…

くだらないことを書く@超雑記シリーズ2020/07/20

よくあるお昼の散歩番組で、ゲーム性のあるしいたけ狩りをしていた。3人で競い合っていて、ルールは簡単。「200gぴったりになるようにしいたけを採ってください」というものだった。袋に詰めたしいたけは、一度採ったらもとには戻せない。3人はそれぞれ200g…

Album:重力と呼吸(Mr.Children)レビュー

と、ある日顳顬の奥から声がして「それで満足ですか?」って尋ねてきた(皮膚呼吸/Mr.Children) 2018年10月3日発売された前作『REFLECTION』から約3年ぶりのMr.Childrenのニューアルバム『重力と呼吸』のラストを飾るナンバー『皮膚呼吸』は、ある日突然自分…

ヒカリノアトリエ/Mr.Children[感想・レビュー]

ヒカリノアトリエアーティスト: Mr.Children出版社/メーカー: トイズファクトリー発売日: 2017/01/11メディア: CDこの商品を含むブログ (4件) を見る 集大成じゃない“今”を照らし出すヒカリノアトリエ どんな風に毎日を過ごしていても、生きている限り傷つく…

バンドとしてのあらゆる時代を余すことなく鳴らした傑作 / Album:REFLECTION(Mr.Children)全曲レビュー

未来へ続く扉“REFLECTION” いつも、Mr.Childrenの新しい曲を聴くときは、胸が高鳴る。そして、その高鳴った胸を鎮める様に、スピーカーの向こう側から溢れてくる鮮やかな音色はスーッと心を浄化していく。昨日までのアレもコレも、ついさっきまでのモヤモヤ…

通過点としての新天地開拓 / Album:DISCOVERY(Mr.Children)全曲レビュー

もうすぐ最新アルバム「REFLECTION」が発売されるというのに、「DISCOVERY」について書いてしまいました。しかもこれ、前半は2年ぐらい前に書きずっと温めてたものですね(言い方をすると)。 NEW ALBUMMr.Children | New Album REFLECTION | TOY'S FACTORYは…

REFLECTION/Mr.Children:感想&レビュー

足音は常に鳴らされ続けている Mr.Childrenは進化を止めない。「深海」で社会からの光すら当たらない闇の奥深くに潜り込み、「HOME」で手の届くすぐそばの世界を鮮やかに彩り、最新作「 [(an imitation) blood orange]」では理屈抜きのHAPPYを綴った。その足…

パノラマの街/小田和正・桜井和寿(Mr.Children)

大雪が続く東京、とか。 このまま時間だけが過ぎて/このまま自分を超えられずに/ 自信やアイデアや情熱は/痩せ細っていくのだろう(パノラマの街/小田和正・桜井和寿) 昨年末のTBSにて放送された小田和正「クリスマスの約束2013」 そして、そこにゲストとして…

問題作にして最高傑作 / Album:Q(Mr.Children)全曲レビュー

問題作にして最高傑作。 そんなコピーが良く似合うアルバムが「Q」であると個人的には思っている。 とにかく世界観がない。ない、というのもおかしな表現だけれど次作「IT’S A WONDERFUL WORLD」は妖艶な雰囲気を放ちつつ、暗がりと光を垣間見せたアルバムで…

Mr.Children「SENSE」を用いて「ティザー広告」を紐解く×ついでに、謎のフジテレビCM「霊に好かれる男」を考えた

▼フジテレビのCM「霊に好かれる男」が気になっている。 現在フジテレビでちょっと奇妙なCMが度々流れている。 「霊に好かれる男」といったタイトルのCMだ。 15秒CMで出演者は、三浦友和、東加奈子、そして霊に扮するお笑い芸人カラテカの矢部の三人。 フジテ…

イミテーションとしての強さを演奏するMr.Children / Album:[(an imitation) blood orange](Mr.Children)全曲レビュー

まず、はじめに言いたいのは、Mr.Childrenは“素晴らしい音を鳴らすバンド”だってこと。 ボーカル、ギター、ドラム、ベース、ピアノ、ストリングス、ブラス、すべてが調和して、目を閉じるとすべての楽器が中心に向かって、それぞれがそれぞれの音を優しく強…

Album:IT'S A WONDERFUL WORLD(Mr.Children)全曲レビュー

「IT’S A WONDERFUL WORLD」はMr.Childrenにとって記念すべき10枚目のアルバムであり、彼らのデビュー日である5月10日に発売された。そして、彼らにとってはベスト盤後のアルバムとなった。 桜井氏はこのアルバムでは「バンドとしてのMr.Children」ではなく…

祈り ~涙の軌道 / End of the day / pieces(Mr.Children)

発売から随分経ってしまったけれど、現時点でのMr.Children最新シングル。 hypnosisやmarshmallow day、HAPPY SONGが新曲として浸透しつつあるけれど。 今回は、シングル[祈り ~涙の軌道 / End of the day / pieces(Mr.Children)]について書きたい。祈り ~涙…

Album:シフクノオト(Mr.Children)全曲レビュー

アルバム名はカタカナで「シフクノオト」 「私服」と「至福」のダブルミーニングであるらしい。仮タイトルは「コミックス」だったが不評だったため、取り下げに。しかし、ジャケットとその仮タイトルから伝わるように、バラエティに富んだ一枚である。だから…

Best Album:Mr.Children 2001-2005 〈micro〉

Best Album:Mr.Children 2005-2010 〈macro〉レビューはこちら Best Album:Mr.Children 2005-2010 〈macro〉 - 今日もご無事で。 - ベスト盤Mr.Children 2005-2010 〈macro〉の楽曲解説まとめ。Mr.Children 2001-2005 〈micro〉(初回限定盤)(DVD付)アーティ…

2000年代の集大成、バンドとしての成熟期を感じ取れるベスト盤 / Best Album:Mr.Children 2005-2010 〈macro〉

ベスト盤Mr.Children 2005-2010 〈macro〉発売に合わせていままでの記事から収録曲のまとめ。Mr.Children 2005-2010<macro>【通常盤】アーティスト:Mr.Children発売日: 2012/05/10メディア: CD M-1.worlds end 衝動的なエレキギターのストロークから始まりドラム、</macro>…

初期衝動を音楽に灼き付けて / Album: I ♥(love) U(Mr.Children)全曲レビュー

ベストアルバム[Mr.Children 2001-2005 〈micro〉]と[Mr.Children 2005-2010 〈macro〉]のフラゲ日を記念して勝手に更新。 本作「I♥U」はMr.Childrenのアルバムの中でも上位に入る大好きなアルバムです!本作「I♥U」はMr.Childrenにとって12作目のオリジナル…

歌に活かされた歌のための音楽 / Album:HOME(Mr.Children)全曲レビュー

Mr.Childrenにとって13枚目のアルバム。 前作のI♥Uからは打って変わって「日常」に焦点を当てたモード。 特にそれを象徴するのがM-3[彩り] 本作のタイトルである「HOME」はタイトル候補のひとつでもあった「HOMEMADE」から派生したものである。「手作り感」…

死に近づく生を謳歌するファンタジー / Album:SUPERMARKET FANTASY(Mr.Children)全曲レビュー

本作SUPERMARKET FANTASYは前作HOMEからの約1年と9か月ぶりのアルバム。 前作HOMEが「家」というタイトルでとても地味でアットホームな仕上がりとなっていたが、今作は家から飛び出し外へ、「スーパーマーケット」と名のつくとおりカラフルな仕上がりとなっ…

Album:SENSE(Mr.Children)全曲レビュー

2012年5月10日にデビュー20周年を迎えるMr.Childrenが2001年から2010年までの曲を総括したBEST版とPOPSAURUSツアーを発表した。 そこでMr.Childrenを個人的に振り返る為の!アルバムレビュー。 どのアルバムを選べばよいか分からなかったので、とりあえずは…