遺書みたいなもんが書きたくて
例えば、追憶の向こう側で君が手を振っている。コントラストが曖昧な、その所為で距離も不均衡な、砂漠に放り出されたかのように立ち尽くして蜃気楼を眺めている気分だ。声がする。叫び声でなく、記憶が鳴る。パズルのピースのひとつひとつは、幻想ではなく…
夢朧。書き連ねては消して、描き疲れては決せずして。行く当てのない将来が、ビデオテープによって消費されていく。季節感のない平和が売り場のテレビで声を揃えて報道される。今日も平和のシュプレヒコールだ。さあ、夢朧。地図上にはない正解を求めながら…
その1からお読みください ⇒遺書みたいなもんが書きたくて〜その1/これがまた雑なんだな - 今日もご無事で。 その2 ⇒遺書みたいなもんが書きたくて〜その2/この感情の行方 - 今日もご無事で。 その3 ⇒遺書みたいなもんが書きたくて〜その3/わざわざ例えなくて…
その1からお読みください ⇒遺書みたいなもんが書きたくて〜その1/これがまた雑なんだな - 今日もご無事で。 その2 ⇒遺書みたいなもんが書きたくて〜その2/この感情の行方 - 今日もご無事で。 その3 ⇒遺書みたいなもんが書きたくて〜その3/わざわざ例えなくて…
その1からお読みください ⇒遺書みたいなもんが書きたくて〜その1/これがまた雑なんだな - 今日もご無事で。 その2 ⇒遺書みたいなもんが書きたくて〜その2/この感情の行方 - 今日もご無事で。 - 腐敗した愛で君の死体を塗りたくった。この部屋にはもう一人分…
その1からお読みください ⇒遺書みたいなもんが書きたくて〜その1/これがまた雑なんだな - 今日もご無事で。 - 言葉足らずのメーデーを見失った。軋轢で生じた鈍い騒音が方位を狂わせて、今更本能なんて代物が脳の片隅で深く閉ざされた引き出しから出てくるは…
新宿が廻る。乾いた風が、どこまでも続くアスファルトを這いながら、やがて埃と共に巻き上がる。ゲラゲラと笑う通行人の肺の奥に忍び込んだ粒子は退屈な生命を知る。ビルのビジョンに映し出されたミュージシャンの訴えは、憂鬱な足音に掻き消された。不規則…