くだらないことを書く@超雑記シリーズ2020/07/20
よくあるお昼の散歩番組で、ゲーム性のあるしいたけ狩りをしていた。3人で競い合っていて、ルールは簡単。「200gぴったりになるようにしいたけを採ってください」というものだった。袋に詰めたしいたけは、一度採ったらもとには戻せない。3人はそれぞれ200gを目指してしいたけを採った。
しいたけ狩りの測定で、重量計に3人がそれぞれしいたけを乗せていく。3人が3人「うわ〜〜〜採りすぎたかな?採りすぎたかも!」とリアクションをしていた。その発言を聞いた時、頭の中でなんの気無しに「そりゃそうだよな」と思った。けど、なぜ自分が「そりゃそうだよな」と思ったのかは理解できないまま、番組を見続けた。
結果、3人中2人は200g以下で、1人は200gぴったりを当てた。誰も“採りすぎて”いなかったのだ。
その後、どうして自分は「そりゃそうだよな」と思ったのかを考えた。
しいたけ狩りに参加していた3人は「200gに近い人が勝ち」という“200gの基準(ボーダー)”を設けられていることと、「採ったら戻せない」という“制限”があった。
そう考えると、採る人間としては「200gに達成するように」と頭の中で巡らせながら考える。つまり「200gに達しない」ということは基本的には考えない気がした。そう考えると、頭の中で200gを目指しながら不可逆な収穫を行う場合、「まだ200gじゃないかな?」「もう少しで200gかな?」と考えながら作業をするわけで、結果的には「200gぴったりである!」か「200gを越えてしまったかもしれない」という思考に至ることしかないんじゃないか、と思った。
が、あくまで推論なので、この実験を行って、参加したうちの何%が「採りすぎた」と感じたのか、「採らなかった(≒200g以下だった)」と感じるのかを測定したい。また、被験者同士はお互いに意見を交わし合わないものとする。※「君、少なすぎるのでは?」など思考にバイアスのかかる発言がかわされる可能性があるため。
などなど、くだらないこと考えている週末であった。
ここ数回の日記(ブログ?)を読み返して見たら、だいぶ思い詰めた(思い詰めてはないが)ものが多かったので、くだらないことを書くにあたり1ヶ月半ぶりにHatena Blogに向き合ったわけだが、日曜日中に書こうと思っていたものが流れに流れて月曜日に。(大して流れてないか)
夜の散歩中に「よし!今日は書くぞ!」と強い気持ちを持って帰宅したのであった。
それにしてもオリジン弁当ののり弁が300円ちょっとって安すぎますよね。オリジン弁当やっていけてるんですか?大丈夫ですか?比べてないけどもしかしてセブンイレブンより安くないですか?
でも、オリジン弁当がピンクの看板から少しデザインを変えたのは大正解だったと思います。(でも、とは……?)ピンクの看板の弁当屋ってなかなか食欲が湧きにくかったんですよね。ピンクで食欲が湧くものってなにかあります?桃?
ていうか“ORIGIN(原点)”って意味強くですぎじゃない?
だいたいこのブログはいつも書こうと思って書き出してからまとまるまで1〜2時間ぐらいかかるのだけれど、今回はひたすらにくだらないものを書こうと思ってやはりそれぐらいの時間はかかるものだな、と思った。(とにかくこのことを書こうと散歩中に頭で考えていた)
けれど初期の自分の文章を読み返すと、当時もそこそこ時間をかけて書いていたはずが、今と比較すると随分稚拙だったりするので書き続けることで変わることもあるんだなあ、とぼんやり考える。特に改行がないのがひどい。
前のブログでも書いたように、STAYHOMEをしていると(はじめてSTAYHOMEって使った)、本を読んだり音楽を聴いたりをあまりしなくなってしまうため、通常であれば、紹介したいものに紐付けて自分のあれやこれやを語るのだけれど、そういうわけにもなかなかいかない。
Birthday/Mr.Children
強いていえばMr.Childrenの“Birthday”がいかに素晴らしかったを書いていなかった気がするので、少し書こうと思う。(今度単体で書いたときに文章をごっそり移行するかも)
まずジャケットが非常に素晴らしい。実際のジャケットは紙ジャケットなのだけれど、これはポスターを見るとわかるのだが、東京都内?から見据えた青空のいち部を切り取った青となっている。なにを隠そうこのシングルのアートディレクターは奥山由之さんである。
奥山由之さんの“BACON ICE CREAM(ベーコン・アイス クリーム)”は頭の中がぱんぱんに詰まったときにぼんやり眺めていくと、塊が解けて、ばらばらになっていく感覚があるので、ぱらぱらとめくったりします。
奥山由之さん自身がジャケットのデザインを動画で紹介しているものが以下より。
Yoshiyuki Okuyama(奥山由之) - Mr.Children | Facebook
私は“Mr.Childrenらしさ”というのがそれぞれの世代が思う像があるように多面的にあると思っていて、その集大成が『Reflection』というアルバムだと思っている。その後に続いた『重力と呼吸』というアルバムは、“バンドとしてのMr.Children”を強く押し出したもののように感じていて、ある種“宣言”のような、強いアイデンティティを感じた作品だった。特に『皮膚呼吸』という楽曲は桜井さんの心の内側を吐露するような、ヒリヒリとする無視せずにはいられないメッセージ・ソングに感じた。
一方でこの『Birthday』はどうか。私は、いままでの“Mr.Children”らしさを振り切った“新しいMr.Children”が生まれたと思っている。あえて例えるなら『IT'S A WONDERFUL WORLD』期に持っていたMr.Childrenの若さ(青年性)は感じるのだけれど、ここに来てまた“若い芽”がでてきたような印象だ。
ストリングスを用いながらも、誇張しすぎず主張しすぎないアレンジ。イントロで重なるアコギとストリングスに、軽すぎず重すぎもしないのにタイトめなキックの音。桜井氏のボーカルも熱量を持ちながらも、前にですぎていない。『重力と呼吸』のときから感じていたけど、あまり高い音程で動き回りすぎないようになった気がしている。張り上げているように聞こえる『Your Song』ですら、きっともっと高い音がだせるのに控えめだし。
しかし『重力と呼吸』ではボーカルに“重み”があったのが、『Birthday』では軽快に歌っている。これはすごく良い意味で、なぜ『IT'S A WONDERFUL WORLD』を引き合いにだしたかと言うと、あの時期の桜井さんもフラットに歌っている楽曲が多いように感じるんですよね。(まあ、Bird Cageとかあるから一概にはいえないが)当時は“作家性”を極めようとしていたこともあり、楽曲によってボーカルの見せ方をより使い分けようと作為的にやっていた点は多かったのかな、と。
例をだすなら、『youthful days』の軽快さを思い出したのです。
だから聴いていてとても心が若返っていったし、思わず笑ってしまった。楽曲を聴いてこんなに嬉しい気持ちになったのは何年ぶりだろう、と嬉しくなった。
『皮膚呼吸』のような楽曲はやはり共感性も高く、自分と重ね合わせながら心の奥深くまで言葉が沈み込むのだけれど、『Birthday』はそういった論理を越えて“あの頃”へ連れて行ってくれる楽曲だと思った。「まだまだこんな風に若くいれるのか」と、若い人たちに合わせるのではなく、彼ららしくいながら「こんなにも風を切って前に進めるのか」と感動した楽曲でした。
『Birthday』ならびに『君と重ねたモノローグ』は「映画ドラえもん のび太の新恐竜」の主題歌です。
猫ちぐら/スピッツ
そんなこんなでMr.Childrenの『Birthday/君と重ねたモノローグ』の感想を書こう書こうと思っていたら、スピッツの新曲まで発売されたのでした。
音楽を聴く機会が減っていると言いながら、このSTAYHOME期間中(STAYHOME2回目の発言)は、スピッツをよく聴いている。
やはり『隼』は名盤だなと感じるし、『インディゴ地平線』は名曲だなと感じるし、『さざなみCD』の良さが聴くたびにわかりはじめるこの頃です。
6月末にリリースされた「猫ちぐら」は、配信限定のシングルで、この自粛期間中にスピッツのメンバーがリモートを活用しながら書き下ろした楽曲だそう。
『優しいあの子』や『見っけ』あたりから感じていたけれど、スピッツはまた違うステージに進み始めたように感じている。いまのスピッツがとても好き。
スピッツは一貫して“バンド”を強く守っているバンドだと思っていて、それこそ『ハチミツ』〜『フェイクファー』あたりでは音楽路線についてプロデューサーと方向性でぶつかったりもしたようだけれど、それぞれの時期でスピッツのバンドサウンドって趣向が変わっている気がしていて、『とげまる』〜『醒めない』あたりは結構重めのサウンドだったと感じているんですよね。
一方で『優しいあの子』や『猫ちぐら』なんかは、バンドサウンドを保ちながらも、重すぎず、かといってしっかりと芯のあるサウンドになっている。(そういう意味では「おっ?」って感じ始めたは『みなと』あたりかな。『醒めない』期ではあるけれど……)
『猫ちぐら』は、イントロのアルペジオとベースのアンサンブルが非常に良い。こんな風に綺麗に折り合うアンサンブルを作れるスピッツは本当に素晴らしい。アルペジオの一方で、E-bow?使っているかな、ギターで伸ばすような音が鳴り続けているのも楽曲の心地よさを醸成しているひとつにポイントになっているように感じます。
そしてなにより『猫ちぐら』で絶賛されているはその歌詞の世界観ですよね。私はサウンドもそうだけれど、『小さな生き物』あたりって“強い主人公像”がすごくあって、いままでのスピッツが描いてきた像と少し見える景色が違ったなと思っていたんですけど、この『猫ちぐら』は、そのフレーズからもわかるとおり、“強がりな主人公像”が表現されています。
“寝る前にまとめて泣いている”というのは、“強がり”を表現するフレーズとしては、非常に秀逸ですよね……。
この不器用さが描かれた世界観が、スピッツの真骨頂とも思ったりするので、いまから既に次のアルバムが非常に楽しみです。(2022年あたりか……何度も言うけど『変身』を音源化してほしい……)
では、今日のくだらないはここまで。(更新頻度あげたい)