笑っていいとも最終回(フィナーレ)、そして、タモリさんのこと×超雑記シリーズその8@20140402
「笑っていいとも!」がとうとう終わってしまった。
タモリさんのことがとにかく好きで好きで、この思いをどこかに綴っておけたらと思いながら今日に至る。
そして笑っていいともの最終回を観て、中居くんのタモリさんへの感謝の気持ちを聞いた時、あ、やっぱり自分もなんか書いておこうと思った。
あーだこーだと。なんか、ひとつの時代が終わることだね。その気持ちを。
▼タモリ、というコンテンツ
いま、巷では笑っていいともが終わることにかけてタモリさん関係の本がよく出版されている。
それだけ「タモリ」というコンテンツは語ることに満ちていて、ネタの宝庫なのだ。
あっちを掘っても、こっちを掘っても、面白いエピソードがざくざくと。
タモリさんが語らずとも、誰かがそのコンテンツを活かしてくれちゃう、そんなことってある?
だからある意味では偉人なんだと思う。
大袈裟だけど、いいとも最終回で誰かが言っていたように、新宿アルタ前に銅像とか立っちゃうよ。
つまり「タモリってさあ」と誰かが、普遍的に語ることのできる“コンテンツ”がひとつ成立しちゃってるのね。
遠慮をしなくていい。
そして、いろんな見方が出来る。
どんな方向からも切り取って、加工が出来る素材としてとても優れたコンテンツがタモリさんなのだ。
▼タモリさんの魅力
でも僕がタモリさんに感じる魅力っていうのは、そういう所ではなくて。
爆笑問題の田中さんが言ってたんだけど、「タモリさんはずっと照れてる」って言ってたんだよね。
「でも、そこがタモリさんのいいところ」って。
本当にそうだなー。
タモリさんが照れている所、その癖、子供みたいに無邪気なところ。
照れ隠しの裏の優しさ、無機質ではない無頓着さ。
そこがものすごく好きだ。
あんな、もう60歳代のひとが、元気に無邪気にはしゃぎながら、適当に生きている。
あの姿を、生放送で観ていると、もっと自由に生きていいのかな、って心から思う。
もっと笑って生きよう、もっと適当に生きて、もっと心をリラックスさせて生きようってタモリさんを観ていると、そんなやさしい気持ちにさせてくれる。
- 作者: 樋口毅宏
- 出版社/メーカー: 新潮社
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最終回生放送でみんなそれぞれが思いを語っていたけれど、やっぱりSMAPいいな!
大好きだ!
特に香取くんの言葉は、みんなの思いを、代弁してくれてたと思う。
なんで、いいとも終わっちゃうの?
本当に思っている。
タモさんは、特になにも教えてくれませんでした。でも、ずっとタモさんの背中は見てました。20年一度も怒られたことないです。ちっちゃいことでも怒られたことないです。僕、酷かったのが、90年代……いいともカップがはじまったぐらいの、時間。12時50分くらいに遅刻して入ったことがあります。ありえません。すいませんでした。それを終わって謝りに行った時も、「ああ、わかった、わかった」って怒りませんでした。
あと、信じられません、まだ……。答えは要りませんが……、ちょっと我慢できずに言います。答えは要らないですけど。
もう、みんなが言いたいことだよ、これ。
答えは要りません、っていう前置きがグッと来てしまう。
別に答えは求めてないんだけど、受け止めて欲しい。みんなの気持ちがあるんだ、っていうことを。
香取くんのスピーチは、国民みんなの気持ちを代弁しているようで、思わず書き起こしてしまった。
えーあのー……えー…いっぱい言いたいことあるんですけど。本当にいろいろ考えて、もう、ここずーっとここのところ考えてたんですけど、結局はなにも考えずにここまできました。あの、ツヨぽんがすごく仲良くてタモさん家いったりするの、すっげー、ずっと羨ましかったです。
あと僕、あの、なんか携帯の番号、教えたりとか、あんまそういうの苦手な人で、なかなかタモさんと話す時間もなかったりして、で、中居くんとかそういうのもすごくするんですけど、中居くんとか食事よく行ったりしてるのも知ってて「あーそうなんだ」とか言いながらも、僕も行きたかったです。(香取慎吾からタモリさんへ)
あと、あの生放送で、毎週20年間ださせて頂いて、テレビに出ている僕ですけど、SMAPでも辛かったり、苦しい時があって、そんな時に笑ってなきゃいけないのが辛いときもあって、「笑っていいとも!」って言うのが辛い苦しいときもあるんだけど……はじまったら笑顔になってる自分がいて……苦しかったりするときに、昼間にいいとも見ると、ああタモさんやってたり、みんな馬鹿やってる……って。
タモリさん、ほんと、本当にありがとうございました。
タモリさん、これからも辛かったり苦しかったりしても、笑っててもいいかな?
途中でも述べたけれど、本当に、辛い時とか、悲しい時とか、嬉しいときだってそうだ。
テレビをつけて、笑っていいとも!を観ると、必ず馬鹿なことをやっている。
真面目になんか誰もしていない。
グダグダで、なんかメリハリもなくて、すごい時間の無駄使いみたいな。
でも、みんな元気にやっている。
誰かがインタビューで言ってたなあ、笑っていいとも見てると「あ、タモリがテレビでてるから、いまは12時半くらいだなって思う」って。
本当にその通りなんだ。
“いつものようにそこにある”っていう、その普遍的な存在だけで、多くの人に安心感を与えてくれる。
最高のテレビの在り方だよ。
タモリさんのこと考えずに言うけど、終わらせたのはフジテレビにとってとにかく大きな損失だよ。
そして、テレビにとっても。
本当に歴史のひとつの終わりなんだ。
そして、中居くんの言葉。やっぱりね、たぶん、なんか、この人……芸人にとって“港”みたいなもんなんですね。これ……作らなあかんよ、この人の番組。フジテレビ。
フジテレビも、こんな港なくなったら路頭に迷うで。だから、絶対に作らなあかんと思うね、タモさんに会えるところを。是非、フジテレビの方、作って頂きたいと思います。(笑福亭釣瓶からタモリさんへ)
やっぱり……バラエティって非常に残酷なものだなとも思います。おかげさまで、あの、歌もやらせてもらって、お芝居もやらせてもらって、バラエティもやらさせてもらって。歌の世界っていうのは、いずれライブとかやれば最終日があって、ドラマもクランクアップがあって、映画もオールアップがあって。なんか始めるときに、その終わりを、ゴールに向かって、それを糧にして、進んでるんじゃないかな、って思います。
でも、バラエティは終わらないことを目指して進むジャンルなんじゃないかな、と。覚悟を持たないといけないジャンルなんじゃないかな、と思いながら、いいともに出させてもらったことをきっかけに、僕はバラエティを中心にSMAPとして、やらせてもらおうかななと。
非常にやっぱり……バラエティの終わりは……寂しいですね。他のジャンルは、評判がよかろうが、わるかろうが、終わるんですけど。バラエティって、ゴールない所で、終わらなければならいので……こんなに残酷なことがあるのかな、と思います。(中居正広からタモリさんへ)
バラエティは、終わらないことを目指す。
本来はみんな、そうのはずなんだけど、終わりが見えているのと見えてないのとは違う。
人の死もそうだけれど、ある日突然来る、その別れの瞬間が、とても切ない。
人を笑わせる、その終わり。
それは、いつでもちょっぴり寂しいものです。
最後に、タモリさんのスピーチを。
性格が特に捻くれておりまして、不遜で、生意気で、世の中舐め腐ってるわけですね。その癖、なんにもやったことがないんですけども。これがどうしたわけか、初代の……亡くなりました横澤プロデューサーから仰せつかりまして、だいたい3か月か半年ぐらいで終わるんじゃないかと思ってたところが、この32年になりまして。まあ、生意気なことでやってたんですけども……。
その長い間に、視聴者の皆様方からいろんなシチュエーション、いろんな状況、いろんな思いでずーっと観てきて頂いたのが、こっちに伝わりまして、私も変わりまして、なんとなくタレントとして、形を成した、ということなんです。
視聴者の皆様方から、私にたくさん価値をつけて頂き、また、このみすぼらしい身に、たくさんの綺麗な衣装を着せて頂きました。
そして、今日ここで皆様方に直接お礼を言う機会がありましたことを、感謝したいと思います。
本当に、人として心の大きな人だけができる生き方だ。
誰もに優しさを与えて感謝を与えて。。。
エゴがありすぎたり、こだわりがあり過ぎたり、とにかく自分のことしか見ていない人は、こんな風なスピーチが嘘でもできないよ。
そしてなにより、毎日ずっと32年間、出演してたっていうのが、本当にすごいことだ。
それがなにより真実を語っている。
ああ、タモさん見倣って、もっと適当に、もっと笑って、軽いステップで明日も生きていきたい。
本当に憧れの人だ。
なにより。
ありがとうございました。