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高校入試(1~3話)―まとめ&感想[ネタバレ]

ひさびさにハマったドラマだった。
テンポが悪い、という人もいるけれど、僕はそうは思わない(とはいえ視聴率は落ちている?)。
オチ次第であるけれど、どれもが必要なシーンで、そう見せかけているのじゃないかな、と(ミステリーだし、その分見逃すと置いてけぼり喰らうが)。

ちなみに、見返す、という事はしていないので多少見直しましたが、雑なまとめと感想、ちょろっと犯人の推測です。

▼高校入試1~3話までの登場人物まとめ―イントロダクション
この物語のキーとなるのは勿論“高校入試”
現時点での登場人物は大きく分けて、教師、生徒(高校生)、受験生(中学生)、保護者、受験生の兄弟、となる。
4話目に旅行代理店?の人が登場するような予告があったけれど。

物語の中心となりそうな人物は長澤まさみ演じる春山杏子。
しかし、現時点では春山先生は物語の脇役でしかない。
でも3話目まで進んで尚、物語を回す役にも思えないから、最終的な犯人役か、キーパーソンか、どちらかになるのではないか、と(当たり前か)。

だから、見逃しているかもしれないけれど、実はどっかで長澤まさみが重要なこと言ったり、やったりしている可能性は高い。

その他、現時点でなんとなく推測できる人間関係や、ポイントは

・体育教師の相田は、女子生徒(石川)となんらかの関係を持っている?(石川と相田が関係を持ったきっかけや理由も、なにか物語のキーとなっている気がする)
・坂本先生はなにか宗教的(風水?)なものに嵌っている(頭痛がすると頭に水晶?を当てる)。
・同窓会会長の沢村の息子は、受験生であるが、いじめっ子である。
・同窓会会長沢村の息子にいじめられていた松島は、一高の英語教師松島先生の息子。
・田辺、もしくは沢村の兄は数学が出来るが、一高の受験に落ちた?(誰の回想かよくわからなかったが兄弟がいる人の回想で、数学の優秀な兄が試験に落ちる描写があった。パソコンの前に張り付いている人物とは別人?そう考えると、田辺の兄っぽい)
・過去に坂本先生らは採点ミスを犯した経験がある。それが物語のキーとなっているとすれば、その採点ミスが原因で、上記の誰かの兄弟が受験に失敗し、その復讐のようなものが動機に繋がってくるのかも?とも考えられる。
・音楽教師滝本は、校内では声に出して言えないような相手と旅行に行く?(相田先生っぽい描写がいくつかあるけれど・・・ミスリードっぽいような気もしないでも・・・)
・小西先生(「まるで子供がいるみたいな話ぶりですね」と春山先生に指摘されたり、思わせぶりな台詞がたまにある)と村井先生(妙なワードに動揺したりと、ときどき挙動不審)の過去が気になる

▼高校入試1~3話までの物語のキーポイントまとめ
・入試前日

模造紙に書かれた「入試をぶっつぶす」という文字が“教師しかいないはずの校内”に貼られた入試前日。
B-2の教室の黒板の上に置かれた坂本先生の携帯(鍵をかけていなかった?車内に置いていたはず)。
音楽教師滝本が春山先生から預かっていたゴールドカード(旅行用)を何者かに盗まれた。

上記3つが入試前日までに行われたことであり、物語の中でネットの掲示板に投稿されたもの。同一人物かは不明。

・入試当日

ネット掲示板に試験問題が投稿される。
それを音楽教師滝本が発見する。
試験中に、B-2、B-1?で女子生徒が泣く(B-2は一時的ではあるが、教師の目がその生徒に集中した)。

あと、「今年の桜はいつごろ咲くと思いますか?」という質問が田辺?から、春山、小西、にされた。
春山は入学式の二日前。
小西は合格発表の日、と答えた。

ここ、見返したら案外ヒントになっている可能性が高くて。。。
春山先生には「ありがとう」とは言わなかったのに対し(無言だった)、小西先生には「ありがとうございます」と告げた。
そして春山先生は、この不思議な青年の行動に「私も聞かれました、二度目です、なんか変ですね」ともなんとも小西先生に相談したりはしなかった(そんなに気にしなかった、もしくは試験と関係ない事を試験中にするつもりはなかったのかもしれない)。

ちなみに、この田辺は試験開始前の休憩時間中に、廊下に出された高校の生徒たちの机の中を見るシーンがあった。

あと、松島と田辺だと思うのだけれど(あやふや)、何度か試験会場じゃない場所の階までトイレに行っていた。
携帯を隠し持っている生徒が一人いる(芝田)。
試験の注意事項が25年度のものから24年度のものへとすり返られていた(しかし教師陣は書き間違いだと思っている)。

▼上記をまとめて個人的な物語の整理、犯人像の推測
まず、犯人?は「入試をぶっつぶす」のが目的であって「入試に合格する」ことが目的ではない(はず)。
入試に合格したいなら、試験問題をネット上に投稿なんてしないだろうし、仮にそれが答えを聞く行為であっても、前日に「入試をぶっつぶす」なんて模造紙は貼らないだろう。
ということは、犯人がネット上に投稿しているのは「愉快犯」であるか「そもそも、教師が見つけるのをリードしている」可能性が高い。

ということは、音楽教師滝本は「見つけてしまった」ように思えるけれど、「見つけるようにリード」された可能性が高い。
「カード紛失 応仁の乱」という“ありえない検索方法”をするように犯人が仕向けた。
つまり「カード紛失」や「応仁の乱」で検索するであろうこと、教師がなんらかのキーワードで検索することを推測しながらネットに投稿していたことになる。
もしくは、滝本先生自身が犯人側(可能性は低いけど)。

しかし、このネット投稿発見が犯人にとって想定内であるか、想定外であるか来週になってみないと分からないので、ここまで断定するのも怖いけれど。
ネット投稿なんて、早かれ遅かれ見つかるわけだから、「高校入試中にネット投稿を見つけられる」メリットがないと意味がないわけだし。

ま、考えらる可能性のひとつとして、犯人がネット掲示板に教師陣を誘導しているとすれば。。。

本来、職員室にいる予定であった英語教師松島は、高校入試中にネット検索なんてしないだろうことは容易に想像ができる。
この場合、英語教師松島であったらネットの投稿は見つからずに終わるわけだから、職員室に音楽教師滝本を配置する必要がある。
音楽教師滝本と役割を交換する提案をしたのは、息子が受験生である英語教師松島。
しかし、そのきっかけを作ったのは、こちらも息子が受験生である沢村。

ちなみに、この“入学試験当日の教師陣の役割担当”を知っているのは、試験要項が配られた人間(教師陣のみ?)だけだ。
犯人は、それを盗んだか、教師側に犯人がいるか、どちらにせよ試験要項(それぞれの教師の入試当日の役割や担当)を参考にして、計画を立てたことに違いはない。

あと、保護者室ではなんか、韓流ドラマみたいのものを保護者全員で見ている。
これも後々なにかに関係してくるのか。ほぼ全員、沢村を含め夢中で、英語教師松島だけがやれやれ、という感じで端から見ている。

犯人の目的は分からないけれど、多分、一人ではない。
そして、実況しているのは、受験生ではない(さすがにハイテクな技術を使い、教師の目を盗み、受験しながら携帯を弄っていた、というオチは萎える)。それに受験実況している割には、受験生とかが“泣き出す”事への実況がなかった気がするし。それはその場にいないから状況が分からないのでは?
なんとなく、「誰が合格者で、誰が不合格者か分からなくなってしまった」ということがしたいんじゃないかな、と。

試験なんかじゃ、人の学力ははかれない、的な。

▼高校入試感想
公立至上主義、というのが田舎にはあって。
地方出身者は、すごく共感できる内容じゃないかな、と思う(湊かなえさんは取材をしないスタンスらしいので、想像でよくここまで書けるなとは思うけど)。
物語は、「東大より一高」という信念を持った「一高」の生徒や教師、保護者を巻き込んで進んでいく。

ニートでも、一高でていれば、親は自慢」といった皮肉や、とにかく「一高バンザイ」といった宗教的な思想を持った一高出身の教師たち。
学歴至上主義を、田舎に持ち込んだらこんな感じだよなあ、って。
「〜高校出身です」というのは田舎だと武器になるけれど、大学の名前なんて「東大と、京大と、早稲田・・・慶應?」ぐらいのイメージだろう、田舎は(極端に言うと)
だから「高校」は馬鹿らしいほどステータスになってしまうし、そういう風潮に振り回される保護者は存在する。

ただ大事なのは「高校だけが世界のすべてではない」ということを知ることであって、このドラマがどういうことを伝えようとしているのかは見どころ。
湊かなえ、ならではのどんでん返し、は期待している。
多分、既に視聴者に対するミスリードはされていて、「えええー」というのがあるんだろうなー。

長澤まさみが真犯人だったら面白い。
そして、未だに春山先生のポジションが明確でないところが面白い。

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最終回
高校入試最終回の感想[ネタバレなし]×青い春/back number - 今日もご無事で。

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