今日もご無事で。

今日も無事なら明日も無事でいて。そんなくだらない話。

オトナノススメ/怒髪天-レビュー×超雑記シリーズその4@0110013

怒髪天の武道館ライブが決定した。
怒髪天、30周年興行で初の武道館!三十路前はライブ三昧 - 音楽ナタリー
おめでとうございますー。

怒髪天に“大人になるって怖いことじゃないんだな”ということを教わった。
文体崩しても、感情表現しながら書いた方が、怒髪天への情熱が書けそうな。
怒髪天でいちばん好きな楽曲は、「オトナノススメ」だ。なにで知ったかは覚えてないけど。

▼「何と戦えばよいのか分からない時代」
その前に、怒髪天が、どういう人たちか、彼らがタワーレコードの「NO MUSIC, NO LIFE」キャンペーンに寄稿したメッセージで伝わると思うので掲載。

怒髪天
2008年12月-2009年1月

オレ達がパンクロックにシビれた青春時代には明確な戦うべき「敵」が存在した。
「社会」であったり「国」であったり、それはそれは強大なもんだった。
ところが今じゃそんな「敵」は勝手に崩壊しちゃったり弱体化しちゃって
何と戦えばよいのかわからない時代に突入した感じがする…。
こんなやるせない時代にだって「音楽」は、
俺を、酔わせたり、慰めたり、狂わせたり、泣かせたり、奮い立たせたりしてくれる。
まるで人生のホロ苦さを肴に呑む「酒」のような存在だ。
上手いコト言った!座布団10枚持ってこーい!! (笑)
増子直純 怒髪天

引用:怒髪天 - NO MUSIC NO LIFE. - TOWER RECORDS ONLINE

泣ける。
“何と戦えばよいのかわからない時代”って。
本当にそうだよな、って思う。

でも少なくとも僕は「音楽」が好きで。
その「音楽」だけは、あるがままでそこにいてくれる。
ほんと、なにと戦えばよいのか。

いつだったか、みうらじゅん氏が「いまの若者には壁が少ない」と言っていて。
昔は怖い父親とか、兄弟とか、受験とか、いろいろ「乗り越えるべき壁」があったんだけど、現代は「壁」そのものが少なくて容易に大人になれてしまう。
だから仮想敵みたいなものを作って闘っていかなきゃいけなくて、でも分からなくて、困って、悩んでいる、と。

▼大人へなることに対する恐怖と、それを乗り越えるミュージック
怒髪天は、そんな“何と戦えばよいのか分からない時代”に「とりあえず、生きるって最高だぜ」って勇気を与えてくれる。
いや、分けわからないんだけど。
怒髪天がそう歌うなら、大人も悪くないのかな、って思ったりしてしまう。

二十歳になる前の僕は、とにかく大人になることが怖くて。
かといって、このままでいるのも嫌で。
そんな時に「オトナノススメ」で以下のフレーズを聞いてなんだか励まされた気がした。

オトナはサイコー/オトナはサイコー/ぜんぜん楽勝/恐れるに足らん(オトナノススメ/怒髪天)

可能なら、いますぐにでも聞いて欲しい。
オトナノススメ。
うむ。

▼突き抜けるロック&演歌

オトナノススメ

オトナノススメ

彼らはとにかく突き抜けている。
技術とか、歌詞とか、メロディーとか、測る為のバロメーターがあるとすれば、それを振り切っていつでも演奏している。
爆発だ。

力強いギターとシンプルなコード進行で攻め込みながら、野太いベースとドラムが後押しをする。
まさに爆発しながら前進しているようなアンサンブル。
でも、その中に繊細なアレンジが施されていて、そこがシンプルながらも飽きさせない怒髪天の“技術”なんだろうな(というか、実は結構難しい)。

とにかくバンドとしてのグルーブ感が一線を画している!
音源でも、ライブでも、その空気を味わってほしい!

たぶん、忌野清志郎のように色褪せずに、でもパンクに、歌い続けてくれるんだろう。
そのエネルギッシュな演奏に魅了されながら、音楽に酔うのだろう。
受け止めきれない現実と、むなしく空を切るような毎日に、諦めないで立ち向かう。

さあ、後半戦いこう。