今日もご無事で。

今日も無事なら明日も無事でいて。そんなくだらない話。

さよなら、2016年。

なんか、僕みたいなにわかが書いていいのかなって迷ったんだけど。
そんなことを気にするような場所じゃないし、中居くんの最後のラジオを聴いていたら、この気持を書き留めなくてはと思った。
中居くんが最後に叫んだメンバー全員の名前、そしてSMAPという名前。「ああ、終わったんだな」と感じました。

人はどうしても期待してしまう生き物だと思う。
少しでも希望があれば縋りたい。
今回のSMAP解散騒動は、あまりにもその“想像の余地”を僕らに残しすぎていた。

メンバー誰一人の口から「僕らは仲が悪いです」「二度とSMAPをやりません」といった言葉を聞くことはなかったし、
ましてや「解散します」という直接的な言葉も、コアなファン以外には届いていなかったと思う。(コアなファンにはラジオかなにかで知らせがあったのかな)
だからこそ、ファンは「解散しないで」という署名運動を続けたし、新聞広告もだした。不安定で不明確で姿の見えない曖昧な絶望よりも、断然、想像によってつくりあげることのできる希望のほうが大きかった。

でも、解散してしまった。大晦日に。あっさりと。

最後の「SMAPSMAP」で披露された『世界に一つだけの花』。
中居くんの指先が真っ赤になるほど握りしめていた手をひらいて数えた5カウント。
そして、バイバイの仕草。

あれも、いろんな解釈をされていた。
けれど、さっき中居くん最後のラジオ「中居正広のSome girl' SMAP」を聴いて思った。

やっぱり「SMAPは終わり」なんだ、と。

言い方を変えると、「そもそも、この先の未来を考える余裕なんて今はない」んだと。
中居くんはラジオで「メンバーみんな頑張った。複雑な思いもあったはずだけど、この一年、精一杯SMAPをがんばった。労ってあげたい」といったようなことを発言していた。
「あーそうだよな……」と胸が痛くなった。彼らは、この積み上げたきた28年間を、たった1年で、あるいはもっと短い期間で、ライブもやれない、限られた手段の中で、ファンに、スタッフに、メンバーに、SMAPに、「精一杯の別れ」を出来る限り後悔のないように、やり切ることで一生懸命だったはずだよな、、、と。

変な話、「どうせまた復活するからな」とかいう余力を残している方が、失礼だと思ったんじゃないかな、SMAPのみんなは。
だって「復活する」ことが考えられるなら、そういう可能性があるなら、「いま存続してよ!」ってことでしょ。
少なくとも中居くんは、そういう人な気がする。

将来的にSMAPは復活してほしい、再結成して欲しい。それはSMAPが好きな人たち、誰もが思うこと。
でも、その可能性を考える余裕もないぐらいに、彼らは別れへの覚悟を決めたんだな、と。
それが限られた手法の中であることがなによりも惜しいけれど、中居くんのラジオの最後の叫びは、そういう意味だと解釈しました。

僕がSMAPでいちばん好きな曲は、『JOY!!』です。
『JOY!!』は、SMAPの50枚目のシングル。
そして、赤い公園というバンドのギター、津野米咲氏が作詞・作曲しております。これがまたすごく若いバンド。

コンペだったのか、そうでなかったのかわからないけれど、SMAP50枚目の記念すべきシングルを若手のバンドに依頼するなんて、本当にSMAPと、その周りのスタッフは粋だよ。

最高。

無駄なことを 一緒にしようよ(JOY!!/SMAP)

もうこのサビのででだしが最高。

どうにかなるさ 人生は明るい歌でも歌っていくのさ(JOY!!/SMAP)

ラスサビのここで毎回泣く。

SMAPの人たちが歌うエールは、シンプルであればあるほど、とにかく強くて。
一生懸命な姿が、テレビを通しても伝わってくるし、そういう人たちのエールって本当に強い。
受け手が素直であればあるほど、胸の奥にダイレクトに刺さる。

「こんなに頑張ってきた人たちが「大丈夫」って言うんだから、大丈夫なんだろう」って、信じ込んでしまう。
どんなにすごい占い師より、人を信じさせる力を持っていると思うよ。

だからこそ、思う。

「こんなに頑張ってきた人たちでも、抗えないなにかがあったんだ」って。
そう思うと、なんもがんばれません。(唐突)

SMAPのメンバーそれぞれが、それぞれの思いで最後の曲をかけていて、いろんな思いを感じる。
そして、ファン投票で1位になったベストアルバムの『STAY』も、ファンの思いを感じる。
いつかまた、年を取ったSMAPの、苦境を乗り越えた、新しいSMAPの『世界に一つだけの花』が聴けますように。

さよなら、2016年。