wonderful tonight/Eric Clapton
“wonderful tonight/Eric Clapton”
この曲は本当、名曲だと常に思っています。
特にイントロが名曲だと思っています。
このギター一本だけでも、この柔らかな淡いフレーズひとつで、世界観が出来上がってしまう、そういう部分がこの曲の好きな所です。
そして何よりも詞が愛情に満ちている。
多分、この曲を聴く誰もが、この曲の世界観に陶酔してしまうんじゃないかと。
安いイヤホンで聴いても、古びたヘッドホンで聴いても、少し洒落たスピーカーで聴いても、そこには、静かな夜が瞬く間に広がるんじゃないかと思う。
このじわじわと来る、即効性の麻酔とも違う、噛めば噛むほど味が出る、っていうのともちょっと違う、淡く滲む、水性のペンのインクが水に濡れて少しだけ紙に滲んで広がるような。
クラプトンの良さ、ギターの良さ、はそれこそlaylaとかtears in heavenとかに出てるんだろうけれど、この一瞬にして世界観が広がる感じは、僕はwonderful tonightにしか出せないと思う。
そういう意味も含めて、クラプトンはロマンチックだ。