今日もご無事で。

今日も無事なら明日も無事でいて。そんなくだらない話。

主要なクラウドファンディングサイトをまとめてみた

▼まえがき
こんなまとめを以前作っていたのだけれど、眠らせたまま削除するのもあれだなあと思って、載せる。
ちなみにリンクは未設定です。


▼CAMP FIRE
メジャーなクラウドファンディングサイトのひとつ。著名人も何人かいままでにトライしていたり、募集をかける金額も大きめなものから小さいものまで、種類としては特にクリエイティブなプロジェクトが豊富。アート、プロダクト、コミュニティ、といったカテゴリーが特に盛んにおこなわれている。目標金額の設定はプロジェクトによって大きく変わり幅が広い。サイトのレイアウトが明るく、楽しい雰囲気が出ていて見易いので眺めているだけでも楽しい。




▼READY FOR?

日本へクラウドファンディングを持ち込んだ先駆者。社会貢献型のプロジェクトが多い。サービス開始時期が2011年3月であることからも感じ取れる様に日本を支援していきたいと思う人々が集まっている。代表者は米良はるかさん。




▼myring HR

クラウドファンディング×リクルーティング」からわかるとおり“日本初のソーシャル雇用ファンド”。トップページに様々な人のコメントが掲載されており、myring HRに対する意見が読める一方で、プロジェクト一覧が把握しにくい。“ソーシャル”“雇用”“クラウドファンディング”といった新しいものの掛け合わせが生まれる新しい雇用の形には注目が集まる。




▼GREEN GIRL

「“かわいい”をみんなで実現しよう」というコンセプトのもと産まれたクラウドファンディングサイト。サイト名の“GREEN GIRL”の通り“女の子のためのクラウドファンディングサイト”として運営されている。ファッションや、エクササイズなど、女性目線からのプロジェクトが多く、サイトのレイアウトもシンプルでキャッチー。




▼Grow!

誰もが自分のサポーターコミュニティを運営できるウェブサービス。READYFOR?やCAMPFIREなどと違いプロジェクトひとつに対し目標金額が設定されているわけではなく、「月々500円の投資に対し、ポストカードのフィードバック」があるなど、少額で尚且つ継続的にクリエーターを支援することのできる仕組み。継続してサポーターとクリエーターの関係を組み立てていきたい、ひとつの大きなプロジェクトではなく、行っている事業そのものを支援して欲しい、という人に特に向いている。




▼COUNTDOWN

COUNTDOWNは“世界にチャレンジする志を持つ人”と“その実現をサポートする人”とを繋ぐプラットフォームとして運営されている。クリエーターに限らず、ビジネスマンや発明家といった“とにかくチャレンジする人”にスポットを当て、支援を行うクラウドファンディングサイト。また、チャレンジャー(支援を募る人)は、助っ人(支援を行う人)にアドバイスを求めたりすることができ、チャレンジャーとサポーターの距離がほかのサイトと比べ近いとも言える。




▼MISSION BOX

MISSION BOXは広島発のクラウドファンディング&Webマガジンサービス。「Social Good」(社会にとって良いこと)をテーマに運営されている。クラウドファンディングが行われる一方で、プロジェクトそのものの記事もアップし、プロジェクトがより活性化、具体化する。また“Social Good(社会にとって良いこと)”を目標としているためCAMPFIREのようにバリエーション豊かなプロジェクトが広がる可能性が高い。2012年10月現在は、記事のみの公開で運営されている。




▼Motion Gallery

motion galleryは、社会に新しい体験・価値観をもたらす創造的なプロジェクト(作品)を、みんなで支え合いながら実現する、ファンディング・プラットフォーム。“コンセプトファンディング”と“プロダクションファンディング”の二種類の方法のファンディングの仕組みが用意されているのが特徴。「人間は誰でも芸術家である。」というビジョンのもと、芸術家やクリエーターを支援するプラットフォームとして運営されている。




▼i-kifu

「もっとカンタンに、楽しく、社会貢献」のヴィジョンのもと、FacebookTwitterなどのソーシャル・ネットワークと連携し、「ゲーミフィケーション」の考え方を活用した、新世代の社会貢献・寄付プラットフォーム。他のクラウドファンディングサイトとは違い、twitterを通して呟くだけで“ポイント”という制度で支援に繋げることができ、金銭的に支援する余裕がない人でも、より気軽にサポーターとなることができる。支援を募る内容も、人々の問題意識にスポットを当てた内容になっており、関心を集めやすく、支援もし易い、より社会的なクラウドファンディングサイト。




▼Cofter

Cofterはスポーツにスポットを当てたクラウドファンディングサイト。また、キリンのアイコンがあったりとユニークかつ目的も分かり易く、キャッチーである。2012年10月現在、サイトの更新はストップしてしまっているが、コンセプトがとてもしっかりしており活性化すればとても素敵なサイトになるように思える。




▼WESYM

WESYM (ウィシム) とは、「WE SEED YOUR MISSION」 の略で、夢に挑戦する人をみんなで支援するソーシャル・シーディング・サイト。サイトの概要には一例として「1stアルバムを自主制作したい」や「はじめてのドキュメンタリー映画を撮りたい」などと言ったような「身近」で「はじめて」の人でも「支援を募る側」として参加出来るようなクラウドファンディングサイト。ポイント(シード)を購入し、支援する制度など、支援の仕組みもしっかりと構築されており、システムに関してはとても信頼でき、充実しているサイト。




▼ドリパス

「世界発のオンデマンド映画館サービス」をコンセプトとするクラウドファンディングサイト。自分の観たい映画を映画館で上映することができる。観たい映画があれば支援を募り、投票を待つ。投票する側は“チケット購入”という形で支援を行い、一定数のチケットが捌ければ上映が決定する、という仕組みである。つまり、他のクラウドファンディングサイトと違い“みんながプロジェクトの支援を募る人”である“みんながプロジェクトを支援する人”なのである。共同参加型プロジェクトサイト。




▼micromecenat

micromecenat(マイクロメセナ)は英語と日本語の言語が二つあるサイト。現代アートに特化したマイクロ・パトロン・プラットフォーム。リターンの仕組みなどはクラウドファンディングサイトと基本形(支援に対して、クリエーターからの作品のフィードバック、など)となっており分かり易い。アートに特化したサイトは多いようで少なく、英語もあるので重宝するクリエーターも増えていくのではないだろうか。




▼セキュリテ

セキュリテはクラウドファンディングサイトとは少し違ったシステムで運営されているファンディングサイト。地域活性化に大きく貢献し、ラジオなどのコンテンツも充実している。商品を“買う”といった選択肢から“買って応援する”といった市場よりの支援が行える。その点、誰にでも目的が明確で、金銭の流れや、リターンなども顕在化されているので、ある意味では気軽に支援ができるのではないだろうか。




▼IDEAMAN

「“あったらいいな”をみんなで実現」がコンセプトに作られたクラウドファンディングサイト。アイディアを共有する、という最大の特徴を持ったサイト。現在プロジェクトの数は少ないが、支援金額も高く、コンセプトも特徴的であることから多くの人が期待を寄せているのではないだろうか。サイトの構成もシンプルで、支援の仕組みも基本形(支援に対して、クリエーターからの作品のフィードバック、など)なので参加し易い点が利点。




▼cocorocolor

cocorocolor(ココロカラ)とは、一口オーナー制度(寄付の新しい形。寄付より、支援金の用途が明確で、結果が分かりやすい ので共感しやすい、継続性が高い)を用いて運営されているクラウドファンディングサイト。また、東北支援、復興に特化しており、地方の再活性化を目指す。支援の目標とされる金額も非常に高いが、支援する人の数も多いため、みんなで盛り上げていくという形がより可視化されている。




▼TOKYO RESTAURANT FUND

食にスポットを当てたクラウドファンディングサイト(具体定期に言うと“レストランファンド”という形をとっている)。5万円からの小資本でレストランオーナーとして、資本金に応じた利益配当、オーナー優待券、日々の売上データやメニューの売れ筋データなどの閲覧、メニュー開発会への出席など、さまざまなオーナーシップを得ることができる。レストランファンドという独自の仕組み(詳細はこちら)がある半面、新たなレストラン運営の形、可能性の広がりを期待したくなるクラウドファンディングサイト。




Cerevo DASH

Cerevo DASHは「つくりたい “モノ” が “カタチ” になるクラウドファンディングプラットフォーム」がコンセプトとして運営されてる。プロジェクトの内容に大きな特徴はないが、運営側を含め“プロジェクト全体を通したサポート”を行ってもらえるのが強み。具体的には、企画立案のサポートやkickstarterへの共同プロジェクト出展、など。またプロジェクト終了後も生産をサポートしてくれたりと、とにかく支援募集者側のサポートが充実しているクラウドファンディングサイト。




▼JustGiving Japan

もともとは英国ではじまり、日本では2010年から運営が始まったファンドレイジングサイト。NPOへの支援を目的として作られている。社会参加型のプロジェクトが多く、キャッチーなものが多いので支援する側も“なにに対して支援しているのか”“どんなものに支援したいか”といった気持ちを明確にできる。例えばノーベル賞を受賞した山中教授のiPS細胞についての研究費用の寄付を京都大学iPS細胞研究基金に対してするなど、他のクラウドファンディングサイトと比べプロジェクトが大変キャッチーである。




▼CollaVOl

CollaVOl(コラボル)は「あなたの時間をボランティアに参加することで寄付できるソーシャル・ボランティア・プラットフォーム」をコンセプトとして運営されている。他のファンディングサイトと違い、このサイトは金銭ではなく“人”を募集するのが特徴。支援を募る人はプロジェクト内容を明確にし、その内容に対して人が“ボランティア”でプロジェクトを支援する。つまり、このサイトのコンセプト通り「時間を寄付する」ということになる。




▼MF(みんなのファンド)

MF(みんなのファンド)はコンテンツ開発や店舗資金などを募るファンドレイジングサイト。ひとつひとつのプロジェクトが持続可能なビジネス展開を目指しての支援募集なので、支援する側も従来のクラウドファンディングサイトより少しハードルの高い“投資”という形になるかもしれない。その点、コンテンツのエンターテイメント性は高く、世の中のコンテンツビジネスを活性化させるサイトとして期待できる。




▼あとがき

あとがきにクラウドファンディングについて簡単な要約を少し。

クラウドファンディングとは意訳をすると、“群衆からの資金調達”の意で「プロジェクト」を提示し共感を示した“パトロン”と呼ばれる人たちから資金での支援を得る仕組み(現在、資金を目標にした支援の仕組みはあるが、物資に目標を設定した支援の仕組みは少ない?)。
また、インターネットを介す必要はないがSNSや全世界からの支援が可能である利点などからインターネットを通じた資金によるクラウドファンディングが発展しているとも考えられる。
また、支援した人間がプロジェクトの発起人等から様々なリターンを得ることができるのもクラウドファンディングの魅力のひとつです。

クラウドファンディングにおけるプロジェクトとは、多くの人に支援してもらえるような“社会的なサービス”がまず考えられます。
“社会的なサービス”を考える上で大切なのは“持続可能であること”が大きいのではないかと個人的には考えます。
それは例えばプロジェクト発起人であっても、関わった人でも、そのプロジェクトが様々な影響を与え半永続的に続いていくことのできるようなサービスが優れた“社会的サービス”じゃないかな、と。

「じゃあ、社会的なサービスってなんなのよ?」って考えると、現在支持されている多くのサービスから見えてくる当たり前の事を云うと、そのプロジェクト、社会的サービスに“需要があること”です。そして“必要とされていること”。これは将来的でも、現在も構わないと思っています。
大切なのは“社会的課題”に対してなんらかのアクションを起こせること、また、それらに対して“自分ならなにをできるか?”ということじゃないかな、と。
そこで“社会的課題×個人的長所”を掛け合わせ“社会的サービス”が誕生するのだと個人的には考えています。

もともと僕がこのまとめを作ろうと思ったのは、クラウドファンディングサイトそれぞれには支援してもらうプロジェクトの集まり方に特色があり、それぞれのプロジェクトに適した資金の集め方、呼びかけ方があるからです。いまはまだ、クラウドファンディングそのものがメジャーなものになる流れに乗っている最中ですが、いずれ、街を歩いている人たち誰もがなにかに支援をする、そういう部分に楽しさを見つける、という社会になった時、クラウドファンディングサイトはもっと細分化し、個性あるものになると考えています。
だからこそ、「〜というプロジェクトを通して、社会貢献したい」と考えた人が、そのプロジェクトに適したクラウドファンディングサイトを見つけることのできる参考になればと考えました。
同じようなクラウドファンディングサイトでも、見ている人が違えば、情報の波及の仕方も違う、またアピール方法や、審査方法の違いもあります。そこを見極めることで、より多くの人に知ってもらえるきっかけを自分次第で広げることができるのではないかと思っています。