うさぎドロップ(6)/宇仁田ゆみ
明日のことはわかんない。
これってギセイとは違う。何かが違う。
罰ゲームじゃん、なんて思わない。“SWEET DROPS/PUFFY”
うさぎドロップのアニメ版/実写版の主題歌のワンフレーズ。
人は生きていく上で幾つもの選択を繰り返していく。
ハッピーかアンハッピーかの境目を往来しながら、正解であるべき方を探して目を凝らす。
選択をする事は、選択をしない事だ。
言い方が適当かは分からないが、そこで選択をしない方が犠牲になる。
例えば、その理由は妥協とか、諦念とか、蹉跌とか、いくらでも理由はある(ネガティブなものばかりあげたけど)
選択の決め手となった理由が尾を引いて、後悔をするかどうかもきっと変わってくる。
でも後悔をしだすと人はどうにも別の所に美を求めてしまったり、どっかに別の場所のが正解だったんじゃないかって現状から目を逸らしはじめる(ような気がする)。
登場人物のダイキチ、りんは、6巻で人間関係において自身の気持ちにケジメをつけようとする。
その選択の仕方はものすごく距離感を測ったやり方というか。感情があまり露呈しすぎていないくて、良い意味で大人。
そして、相手を思った選択、というのではなく、自身の気持ちとの決別を意識した選択?っていうのかな。
あまり内容には触れられないけれど。
2人とも、一線を引く覚悟をした。
そして強くなった。
強くなる為の選択、決別をした。
決別をしようとしている存在(選択)が自身の向かいたい方向にとって適したものでないと思ったから。
例えそれが自身の心の拠り所になると思っても。
より成長できる方を選んだのだと思う。
ギセイとなって失ったのでなく、一線を引いた向こう側にまだソレは存在していて。
けれど、そこは越えない覚悟をした。
そういう風に受け取れて、なんだか共感をした。
- 作者: 宇仁田ゆみ
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2009/08/08
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